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1.種の多様化前の環境
地球の冷却と凍結は生命に危機を及ぼしますが、それが過ぎると次第に大気と気温は安定し、生物が繁栄するための環境が整ってきました。
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生物進化の準備段階として、大陸の合体・分裂の中で「浅瀬」が作られていました。
1)まず大陸の合体によって大きな大陸が成長していきます。
2)成長した大陸は地球の冷却により氷河で覆われます。
3)その後氷が溶け、海水が大陸の上に進入すると広い浅瀬が誕生します。
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浅瀬は生物の繁殖に適した環境となります。
浅瀬においては光が下まで届き、死滅した生物は沈んで有機物を堆積させ、大陸から河川により多量のミネラルが運ばれてくるからです。
また、大陸の形成により、堆積岩の中に有機物が取り込まれていきました。今まではバクテリアによる有機物の分解時に酸素が消費されていましたが、分解による酸素消費が減ったため約6億年前頃酸素が急激に増加します。
2.多細胞生物の誕生
最初は小さな単細胞として誕生した生命は、利用できるエネルギーの増大に伴い細胞を大型化していきます。多細胞の生物は約10億年前頃誕生したと言われています。
単細胞生物の中にも、お互いがくっつきあって生きているものもいました。やがて最初から多細胞として複数の細胞で一つの生命を構成するものが誕生します。
よりたくさんのエネルギーを扱い体を大型化させるには、一つの細胞で全てをまかなうよりも、お互いにまとまりあい機能を分化された方がより効率的です。最初は体を支持する細胞と栄養の吸収・消化をする細胞の2つに分化したと思われます。そこからしだいに、筋肉や神経など、新しい組織と新しい機能が作られていきます。
機能を特化させることにより、体の仕組みは複雑になっていきます。細胞機能を分化させた生物は単細胞では生きていけなくなります。
3.エディアカラ生物群
約6億年前の先カンブリア紀に海洋中でエディアカラ生物群と呼ばれる生物群が繁栄をしました。厚さが1mmの扁平な形をする生物が主ですが、動物なのか植物なのかすらも分かっていません。今の所、現存する生物との関連性は疑問視されています。
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このころの生物は外骨格もない柔らかい体の生物ばかりであり、化石も余り残りません。
どんな生物がいたのか、どの生物から次の世代の生物が生まれていったのかは未だ謎です。
生命が進化をしていく方向を模索していた段階だったのかも知れません。現在の生物の直接の祖先と見られる生物は次のカンブリア紀で登場してきます。
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