ノミ・ダニ薬のラインナップ


ノミダニの薬と言うのはとても大きなマーケットであるようで、
毎年のように新製品が出て来る分野でもあります。

あまり在庫を増やすのも考えものですので、
極力使う薬の種類はしぼって入るのですが、
僕の病院では、今年からノミダニの薬に、
「マイフリーガード」と言うラインナップが加わりました。

なぜこれを加えたかと言えば、値段的に安いので、
提示する選択肢のひとつとして良いかなと思ったからです。

マイフリーガードというのは、フロントラインと同じ、
「フィプロニル」という薬剤を含んだ製品です。
フィプロニルと言うのは、節足動物の神経レセプターを遮断する事によって、
高い効果を持つと同時に脊椎動物への毒性がとても低いと言う特徴を持つ薬です。

フロントラインプラスには、ノミの幼虫を孵らないようにする作用が"プラス"されているのですが、
マイフリーガードには、その作用はありません。

分かりやすく言えば、従来の「フロントライン」の方の、
ジェネリックの薬だと言う事です。
最大のメリットは、値段設定の安さです。

フロントラインプラスよりも、4割くらい安いので、
ポイントとして説明もしやすいです。

僕の病院では、今のところ、
フォートレオンとフロントラインプラス、マイフリーガードの
3種類を扱っているのですが、
使い分けとしては、
「ダニがメインの場合はフォートレオン、
 ノミがメインでより良いものをご希望の場合はフロントラインプラス、
 値段を重視するならマイフリーガード」
という形で話すようにしています。

あまり種類を増やすと在庫管理も話の仕方も大変になるのですが、
選ぶポイントも分かりやすいので、
選択肢としては加えても良いかなと思っています。

今のところは、フロントラインプラスとマイフリーガードの話をすると、
どちらかと言えばフロントラインプラスを選ぶ人の方が多いようです。

値段よりもオリジナルの薬、作用のプラスされている方が良いという事か、
不景気とはいえ、「より良いものを求めたい」と言う人も多いようです。

「ノミの薬下さい」
と言われた時に、説明する事柄が増えたのが大変と言えば大変なのですが、
どちらがいいかというのは人それぞれですので、
自分にあったものをお選びいただければと思います。

それにしても、ジェネリックという言葉に対して、
けっこう、
「じゃあオリジナルで・・」
という答えもしばしば聞かれるのですが、
ジェネリックという言葉へのイメージは最近はどうなのでしょうね。


このHP内の文章、イラストの無断転載を禁じます。
著作権の一切は二本松昭宏に帰属します。
ライン

あなたのご感想を心からお待ちしております。

おなまえ(ハンドルでも)

メールアドレス(できれば)


性別

メッセージ・ご感想