投げないでよ・・


代診時代の話です。ある日普通に診察していると母親と男の子兄弟がやってきました。ぐったりしたハムスターをつれてこられました。足が折れて全身打撲でした。理由を聞くと兄弟げんかで興奮してものを投げ出して、最後にハムスターをつかんで投げつけたらぐったりしたそうです。
そりゃするわ・・。がっくりきながらもそのときは一命を取り留めました。

しばらくしてまた家族が来て、またぐったりしています。またか・・と思いつつ理由を聞くと、またケンカして投げたとのこと。今度は残念ながら亡くなってしまいました。

ハムスターだって生きてるんだし、傷つけば痛いんですよ。何も悪くないのにぐったりしたハムスターを見ると僕もがっくり来てしまいます。
家で小動物を飼うことは子どもの情操教育上良いことだと思います。生ということと死ということを学ぶきっかけになるからです。

でもそれにはきっちり面倒を見て動物を幸せにしてあげるという条件が付いています。
今度は投げたりしないでね・・。