2.海と大気の形成

1.地球表面の変化

 原始地球は今のような青い生命の星ではありませんでした。隕石が頻繁に衝突すると、その運動エネルギーは熱エネルギーに変換されます。原初の時代、大地は高温に煮えたぎるマグマの海でした。
 やがて、岩石成分の中に含まれる水分と二酸化炭素が大気中に放出され、大気が形成されていきました。大気の成分は二酸化炭素、一酸化炭素、窒素、水蒸気が中心でした。

 地球が出来た当初は二酸化炭素濃度は現在の数十万倍あったそうです。酸素はほとんどありません。

 この頃の空は今のような青色ではありませんでした。二酸化炭素が波長の長い光を吸収し、空はオレンジ色に光っていました。
 水蒸気は隕石としてもたらされた岩石成分から供給されました。地球の気温が徐々に冷えてくると、大気中に大量に含まれていた水蒸気は雨となって降り始めました。
 原始の雨は硫化水素などの酸性物質を多量に含んだ酸性雨だったと言われています。

 温度を下げる助けをしたのは、雨と、それによる約40億年前の海の形成です。降り続く雨により地球表面は冷えていき、地表が固まると水がたまり海が形成されました。
 海水は地表の岩石成分により中和され、大気中の二酸化炭素を溶かし込んでいきます。また二酸化炭素は石灰岩としても海底に沈んでいきました。二酸化炭素濃度の低下により、温室効果はしだいに減っていきます。

2.地球内部の変化

 地球が出来て初期の段階で、地球を形成する重い部分はしだいに内部に沈んでいき、逆に軽い部分は上部の方に浮き上がりました。
 一番重い部分は鉄です。今でも地球の核(コア)の部分はニッケルで構成されています。
 核は液体鉄の外核と、固体鉄の内核に分かれます。
 外核の鉄の流動により、地球に磁気が形成されます。また液体鉄が固体鉄になるときに放出される熱により、地球内部から熱が作り出されます。
 原始地球においては、地球の核に存在するのは、まだどろどろの液体鉄だけです。

 核の上側は、かんらん岩を主成分としたマントルです。現在でもゆっくり流れることによりその上のプレートの移動に影響を及ぼしていますが、原始地球においてはその流れはまだ整ってはいなかったようです。
 一番表面の部分は地殻成分です。地球全体から言えば、まるで卵の殻のように薄っぺらな層をしています。海ができた時点では、ところどころに陸地があるだけで、まだ大きな大陸はありませんでした。