前立腺過形成




 雄犬ではテストステロンというホルモンの影響で、中高齢になってくると前立腺の過形成という病気を普通に起こしま

す。6才になると80%の雄犬がこの病気にかかっているとの報告があります。
 病気になっていても初期には症状はありません。進行してくると、
尿への血液混入、排便困難、排尿困難などの症状が出てきます。人間では前立腺は内部に向かって肥大していくことが多いので排尿困難が主症状ですが、犬においては前立腺は外側に肥大を起こしていくので排便困難が主症状となります。その他大きくなった前立腺に圧迫されて会陰ヘルニアなど別の病気を引き起こしやすくします。
 超音波検査で大きさを確認するとともに、内部の構造の確認をします。高齢になってくると、
前立腺の腫瘍などの病気も多いので鑑別が必要です。
 単純な過形成の根本的な治療は去勢手術です。ホルモン反応性の病気ですので、通常手術により前立腺は小さくなっていきます。
 出血が見られる場合はまず内服治療を行いますが雄性ホルモンを抑える薬ですので、内服を止めるとまた徐々に前立腺は肥大していきます。

 若いうちに去勢手術をしておくことにより、この病気は病気は予防できます。
 その他、雄犬には高齢化に伴い
精巣腫瘍、会陰ヘルニア、肛門周囲腫瘍などの病気があります。若いうちに去勢手術をしておくことによって、年を取ってから病気になる危険性を減らすことができます。
 年を取ってから病気のせいで手術をするよりも、若いうちにしておいた方が体への負担が少なく、また寿命が延びてより健康に過ごせるようになることが期待されますので、繁殖に使わないコは若いうちに去勢手術をしておくことをおすすめします。