レプトスピラ症




 レプトスピラというスピロヘータ(らせん運動をする細菌)によって起こされる病気です。ほとんど全てのほ乳類に感染しますが、自然状態で最も感染源になるのは野ネズミとされています。
 
人間にも感染するため届け出伝染病にも指定されている怖い病気です。
 保有宿主から尿中に排出された菌は環境中で長期間生存しています。それが
飲水や粘膜/傷口からの侵入によって体内に侵入すると、多くの臓器に障害を与えますが、最もダメージを受けるのは肝臓や腎臓です。
 病気の出方により、
肝障害型(治癒率高い)、と腎障害型・混合型(致死率高い)などに分けられます。

 症状は
元気・食欲の低下、発熱の他、肝不全や腎不全を反映して黄疸、傍尿、嘔吐、下痢、出血傾向などが見られます。死亡の直接の原因となるのは多くが急性腎不全です。

 臨床的な診断は臨床症状と血液検査データ、血液中の抗体価の上昇などをふまえて行います。ただ、感染後5〜7日目までは抗体価の上昇がおこっていない可能性があります。

 治療は菌を死滅させ、菌の排泄を止める
抗生物質の使用と、腎不全を改善するための点滴が重要となります。発見後の早めの治療が大切です。
 発症している動物は
尿中にレプトスピラ菌を排出しているため、人間への感染の危険性があります。

 感染の危険がある地域ではレプトスピラを含むワクチンを選択して置いた方がいいかも知れません。