ケンネルコフ




 ケンネルコフというのは犬に咳を起こさせるいろいろな病原体の感染症の総称です。原因としてはアデノウイルス、パラインフルエンザ、ボルデテラ菌、マイコプラズマ、その他です。原因が何であれ、症状は似通っていて、乾いたような咳を繰り返すのが特徴です。伝染力がとても強く、咳によって容易に移るので、犬が咳をしているときには他の犬との接触を避けなければなりません。原因の一部はワクチンで予防することができますが、ワクチンに入っていない病原体も多数あるので、ワクチンをうっていても感染することがあります。
 空気が乾燥した冬場に特に多いため、普段から部屋の過度の乾燥には注意してあげて下さい。また子犬ではより感染しやすいです。
 治療は抗生剤と鎮咳剤の飲用で行いますが、治療期間は病原体によるため1-3週間と様々です。原因が違っても治療方法は同じであるため、原因の同定は通常必要ありません。

 ただひとつ注意しないといけないのは、
ジステンパーという恐ろしい伝染病でも咳をすることです。ジステンパーは致死率が高く(50-70%)、咳や体液で感染する怖い病気です。この病気はワクチンで予防することができますので、しっかり毎年うつようにしましょう。

 
院内感染を防ぐため、咳をしているワンちゃんには、診察以外の時間は待合室で待ってもらわずに車もしくは院外で待ってもらうようにしています。また咳がついた飼い主さんの手や衣服を通じて他のコに伝染する可能性がありますので、スタッフの案内のもとで診察室に入っていただきます。申し訳ありませんが、ご了承いただくようお願いします。