分離不安




 飼い主への愛着が極度に強い犬において、飼い主がいなくなったときに不安を感じ、鳴いたりそそうをしたり破壊行動を取ったりする症候群です。
 
飼い主への依存心が強いコに起こります。もともと犬は社会性の強い動物であり、群れに属していたいという本能を持っています。しかし家の人が犬から離れざるを得ない状況もあるので、ひとりでも落ち着いていられるようにしていかなければなりません。
 飼い主が出かける仕草を見せると犬はそわそわし始めます。そして飼い主が家を出るとくるったように鳴いたり家の中を荒らしたりします。破壊行動が見られるのは外出後15分以内が最も多いです。
 破壊されたものに気づいても、そのことで
犬を責めてはいけません。犬になぜ怒られたかを理解することは不可能ですし、犬の不安感を高めることになり、問題はより悪化します。愛情があるんだけど、飼い主が怖いという葛藤で犬を苦しめることになります。怒ると反省するという事を言う話がよく言われますがそれは間違いであり飼い主の勘違いです。犬が耳を伏せたり尾を巻いたりしているのは服従行動であり、なぜか分からないが飼い主が怖そうにしているのでとりあえず服従を示しているだけです。犬は3秒以上経過していることに対して反省したり理解したりはしません。
 
 飼い主への過度の依存心が原因ですので、
外出前後にあまり構い過ぎないようにします。外出前に犬を興奮させて、急に飼い主がいなくなると精神的な落胆が大きくなります。支度をしだしたらなにかおもちゃを与えてそちらに注意を向けさせ、気が紛れるようにします。コングなどにおやつを詰め込んで外出時に与えておくことも良いでしょう。帰ってきても過度に反応させないようにして、興奮しているようだったら一旦おすわりなどの命令を聞かせて落ち着かせ、その後優しく接してあげるようにして下さい。
 もう一度順位付けの再確認をして、飼い主と犬の間にきっちりと
線づけをします。犬が飛びついてきたらかまうというよりも、号令をして従ったら褒めてあげるという方が好ましいでしょう。その後短時間の外出から始めます。最初は5分くらいから始め、大丈夫だったら少しずつのばしていきます。時間があきすぎて耐えられなかったら、耐えられる時間に戻して時間を少しずつ延ばしていって下さい。
 重症の場合は精神安定剤も併用しながら改善していくことになります。
 本人に悪気はなく、むしろ飼い主さんを慕っていることの表れですので根気よく取り組んでいきましょう。