僧帽弁閉鎖不全症の進行図






 僧帽弁閉鎖不全症は、小型犬の中年以降で多い病気ですが、発症した後は完全治癒することはなく、確実に、少しずつ進行していく病気です。

 その悪化は、弁の異常と心臓の変性によっています。
 すなわち、
弁のかたちが異常になり、心筋が肥大・線維化すると、体が必要とする血液量を送り出すことができなくなり、心不全の状態になります。

 弁の異常は治療することが難しく、治療は心臓の変性を押しとどめることと、うっ血性心不全になった時には、症状を薬で抑えて本人を楽にしてあげる対症療法が中心となります。

 うっ血性心不全になった場合、もとの状態に戻ることはありませんので、弁の異常が確認されたら、
ACE阻害薬などの使用を早期から検討するのがよいかも知れません。