ネコ泌尿器症候群(FUS)




 ネコの尿内に結晶(微少な石のかけら)ができ、それにより膀胱が刺激されて膀胱炎をおこしたり、タンパク質とくっついてできたねばねばの物質(プラグ)が尿道を閉塞させたり、腎臓にダメージを与え腎不全を起こしたりする病気です。雄猫に多く、特に尿道閉塞を起こしたときには急死を起こす病気です。

 ネコが何回もトイレに行くときには尿を出したいけど出せないのか、それとも頻尿感があるので膀胱は空だけどトイレに行くのかを見分けることが重要です。完全尿道閉塞になってしまうと、閉塞してから平均48時間で急性腎不全により死亡してしまいます。閉塞しているとネコはとても苦しみ、ときに嘔吐します。何度もトイレに行って、しかも尿が出ていない場合は早急に尿を出させてあげる処置が必要になります。
 一番多い結晶成分は
リン酸マグネシウムアンモニウム(別名ストルバイト)という、リンとマグネシウムとアンモニアがくっついたものです。高い尿pHや尿中のミネラル過剰がその原因となります。
 正常のネコの尿pHは弱酸性(6.8以下)でミネラルは尿にとけ込みやすいのですが、アルカリ性の尿のもとではとけ込みにくいため、この結晶成分ができやすくなります。特に食後の尿は
食後アルカリ尿といわれ、尿中の結晶結晶ができやすい状態になります。処方食といわれるものは尿を弱酸性にし、食後アルカリ尿を抑え、結晶が溶けやすい状態にさせるようになっています。
 体質が大きく関係していますので、一度なったコは繰りかえしなる可能性が高いです。尿道閉塞を繰り返すと、尿道自体がダメージを受けていき、さらに腎不全を併発し寿命が短くなる可能性が高くなります。
 症状が出たコはまず
治療用の食事に変更し、膀胱炎が出ているときには抗生剤を使用します。その後落ち着いてもそのままそのゴハンで維持していくことが一番安全ですが、おちついたら尿pHを低くするタイプの維持食に変更するか、もしくは市販食にサプリメントを使用することを選択することもできます。市販の予防フードとかかれたものではマグネシウム含量を低く抑えたものになっていますが、病歴があり体質でなるコにおいては再発する可能性があります。