ウサギの避妊手術のススメ
ウサギは犬猫と比べて、麻酔に対しての耐性が強くないという面があります。
そのため、麻酔や手術となると、躊躇してしまう飼い主さんや獣医師も多いようです。
ただ、臨床をしていると思うのは、
「やっぱりウサギも、メスは若いうちに避妊手術をしておいた方が良いな」
ということです。
なぜかといえば、ウサギの雌では、
中齢以降になってから、「子宮の腺ガン」が多く発生するからです。
子宮の腺ガンというのは、子宮が腫瘍化する病気ですが、
ウサギでは特に発生率が高いことが知られています。
発生率は、本によって記載が違うのですが、中齢以降では、
半分、もしくはそれ以上の確率で子宮腺ガンになってしまうとも言われています。
実際、高齢になって、陰部から出血して来て、
見る見る弱ってそのまま亡くなってしまった、
という症例も、しばしば目にします。
ウサギでは、元気な若い状態でも、
麻酔のリスクが他の動物に比べると高い部分があるのですが、
高齢で病気になり、弱ってから手術をするとなると、
そのリスクはさらに高くなってしまいます。
ウサギと言うのはもともと多産型の動物ですが、
多産型の動物では、繁殖器系に負担がかかっていますので、
腫瘍などの病気になるリスクが高いと言われています。
ウサギの雌では、高齢になってからの子宮腺ガンの発生が特に多いですが、
それを予防するためには、
「若いうちに避妊手術をしておく」
ということしかありません。
たしかに麻酔のリスクはありますが、
それを乗り切って、手術が終わってしまえば、
高齢化してからの子宮腺ガンの心配は皆無となります。
また、ウサギの麻酔リスクが高いとはよく言われる事ですが、
僕の病院では、このところ1週間に一度くらいの割合で
ウサギの麻酔や手術をしていますが、
今のところ、麻酔のせいで命を落としてしまった、
という子は開業以来いません(確率論の部分もありますが)。
ウサギは年を取ってから子宮腺ガンになる確率が高く、
なってから手術をすると言うのはリスクが高くなってしまいますので、
獣医師としては、
「若いうちに手術をしておくのがベストです」
と飼い主さんにお伝えするようにしています。
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