動物を捨てるということ
春先は動物の恋の季節です。それからしばらくして初夏になってくるとある程度成長した動物(主に子猫)がもらい手を探され始めます。自分の家で生まれた動物はそのまま飼うなり、もらい手を探すなり、自分で責任を持って面倒を見るのが筋ですが、そのまま公園や他人の家の前に捨てる人がいます。
子猫であれば野外で一昼夜放置されれば、冷えて死ぬか、カラスなどに食べられる可能性がとても高いです。
自分で責任を取ることをせず、それを他人に押しつけるということは無責任です。猫は処置をされていなければ発情します。そして自由に交尾をするので増えるのは自然の結果です。
交尾し繁殖するのは猫の本能であり、猫には非はありません。
その責任は避妊手術を受けさせず猫に子供を産ませてしまった飼い主にあります
。いい人を見つけて、幸せになるように飼ってもらうということがベストですが、どうしてもだめだった場合には自分自身の手で保健所に連れて行くなどというのも最終的にはやむを得ません。
日本では年間に保健所で殺処分される動物が近年では
60〜70万頭
です。昔はイヌの方が多かったのですが、最近はネコの方が多くなっています。原因は無責任な繁殖によるものです。
アメリカでは安楽死や殺処分が年間で推定1500万匹と言われています。日本より桁違いに多いのは日本では保健所に連れ込むよりも捨てることを放置することが多いのも関係していると思われます。
アメリカでは飼えなくなったり人に危害を加えたりした動物は飼い主が安楽死させることを選ぶことが多いようです。米国の方が正しいとは思いませんが、飼い主が自分で責任を持って行動するだけまだマシかも知れません。
捨てられた動物の行く末は悲惨です。中には人には拾ってもらえたりすることもありますが、ほとんどは餓死や病気、寒さなどによって死んでしまいます。
捨てることにより、動物を視界から遠ざけ自分はかわいそうなことをしなかったという「言い訳」をすることはできますが、自分で責任を取ることを選択せず、逃避と他人への責任転嫁をするということはより悪質だと思います。
悔いることも詫びることもされず無責任な繁殖が繰り返される事により、繰り返し不幸な命が作り出されるのです。
そうなる前に繁殖を望まないならば手術をして、増えないようにしなければいけません。生まれてくる子には幸せになるために生まれてきて欲しいです。
不幸になるために生まれてくる子なんていません。人間に動物の命を好き勝手にする権利なんてありません。
拾った人も、やさしさから拾ったということはよく分かります。ただし、
拾うという行動の後には拾った責任
というものが出てきます。面倒を見られるのなら拾う、面倒を見られないなら拾わない、ということが必要です(ベストは拾って自分で飼うか、飼える人を捜すことです・・)。動物病院でも子猫などを預かった以上は預かった責任が発生します。責任を果たせないかもしれないときには預かることはできません。
繁殖に使わない動物には避妊手術をしておくのがベストだと思います。あとは結局は各個人の良心とモラルにのっとった行動しかないかなと思います。
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