おこりんぼのシーズーと目薬


人間の医療であれば、薬を飲んで下さいと言って渡せば、
病気を治したいと思っている患者さんなら、
自分でしっかり飲んでくれるのだと思いますが、
動物病院では、薬を渡す相手と飲ませる対象が異なりますので、
すんなり投薬できない場合もしばしばです。

中でも苦労する事が多いのが、シーズーへの投薬です。
内服薬でも苦労する事は多いのですが、
点眼薬をさしてもらう際にもなかなか苦労する事が多いです。

シーズーはご存知の通り、目がくりっとしている犬ですが、
そのせいもあってか、角膜潰瘍や角膜炎がよく起こります。

目の病気の時には内服よりも点眼の方が効果的ですので、
点眼薬をささなければいけない事が多いのです。

大人しい子であれば、後ろから体を支え気味にして、
上瞼を上に引っぱり、白目の部分にぽとりと落とせば、
難なく点眼する事ができるのですが、
自分に何かされる事が我慢ならない子の場合は、
「何すんじゃい!」
と言わんばかりに、手を振り払い、抵抗する事があります。

人間にすれば、治療をしてあげて目を良くしてあげようと思っているだけなのですが、
本人にはそれは伝わらず、"目が痛い時に嫌な事をされる"
と捕らえられてしまうようです。

多少おこりんぼの犬くらいであれば、
機嫌を取りながらだましだましか、
無理矢理羽交い締めにして諦めさせればなんとかできる事もあるのですが、
シーズーは"頑固"なので、嫌な事は頑として嫌で、
諦めるという事をしてくれない事が多いです。

他の犬種であれば、診察台の上に乗せて威厳を見せれば、
しゅんとなっておとなしくなる事が多いのですが、
シーズーだけはけっして諦めてくれず、
最後の最後まで抵抗をします。

そんな状態だと、家で目薬をさして下さいと言って渡しても、
結局家でもさせなくて飼い主さんも困り果てるという事もあったりします。

角膜潰瘍でそのままでは破裂しそう、という場合は、
麻酔をかけて手術をするということになるのですが、
目薬さえさせていれば、そこまで悪くはならなかったろうに、
という場合も中にはあったりします。

犬と会話ができたら、
「これはキミのためなんだからね」
などと説得もできるかもしれないところですが、
そうもいかないだけに、なかなか難しいところです。

おこりんぼのシーズーさんの時には、
だましだまし、機嫌を損ねないように注意しながらうまくさしてもらうしかないですね。


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