診察終了後の手洗い


獣医師に限らず、診療施設において大切なのは、
「衛生的」であることです。

中でも、診察を終わった後の手と言うのは、
感染物がついていたり、汚れがついていたりと、
"清潔"ではなくなっている可能性がありますので、
そのつど手をきれいにしなければいけません。

以前は、ヒビテンを薄めた液をたらいに入れておいて、
診察が終わるごとに手をそこにまず付ける、
ということにしていたのですが、
今はその方法はしなくなって来ています。

というのも、汚れた手をヒビテンたらいに付けて行くと、
最初はきれいなヒビテン液も、
しだいに有機物が混入して消毒能力も低下して行きますし、
消毒力が低下した状態でさらに手を付けると、
消毒のために手を付けているはずが、
逆に汚染されたたらいから感染物をもらってくることになる、
なんてことにもなりかねません(そこまで汚れるのはよほどでしょうけれども)。

僕も開業のころは、ヒビテン液で、
診察後毎回じゃぶじゃぶとしていたのですが、
AP水(中性水)の機械を導入してからは、
ヒビテンたらいはやめました。

AP水は塩素系の消毒液を作る機械ですが、
水道水に接続しておいて、そのつど新鮮な液が作られるものです。

手をかざすとそのたび新しい液が出来て来ますので、
何度も使う事による消毒力の低下、という心配がありません。

化学的な消毒、ということだけでなく、
物理的な洗浄もプラスされますので、
大量の洗浄液で洗い流した方が、
洗浄効果は高いと思います。

今は診察ごとに手の洗浄をかねて、
AP水の機械に手をかざして手を洗っています。
AP水は、ヒビテンと比べても手の荒れる感覚もなく、
犬舍の掃除や台拭きにも使えますので(傷の洗浄にも使えます)、
とても重宝しています。

手はしっかり洗っておかないと、
診療者の手を通して他の健康だった動物に感染を広めてしまう、
という可能性がありますので、
毎回の習慣としてきれいにしておきたいものです。


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