子宮内で亡くなった子犬の行方


犬やネコは、多産型の動物です。
人間であれば、通常子宮内には1子しかできませんが、
犬ネコでは5~6頭できるのはざらです。

卵子と精子が結びつき、子宮内に着床すると、
それで妊娠成立となるのですが、
多産型の動物では、着床し、妊娠成立となったからと言って、
妊娠した胎児が必ず成長するとは限りません。

以前も、妊娠した子の定期検診でエコー検査をしていると、
妊娠40日あたりで心臓の止まっている個体が見つかりました。
どうなるか心配で、見つけてから定期的に診せてもらっていたのですが、
その胎児はどんどん小さくなって行ってしまって、
やがてエコーでは確認できなくなってしまいました。

そして、60日目前頃にレントゲンを撮っても、
まるきり姿も分からなくなってしまっていました。

成書的にも、
「妊娠早期になくなった胎児が吸収される事はよくある」
と書いてありましたので、
成長過程でなくなった胎児は、母体に吸収されて、
何事もなかったようになってしまうようです。

結局その母犬は、残った胎児を、無事成長させ、
通常通り分娩して出産する事ができました。

とは言っても、胎児が死んで、それが腐敗すると、
他の胎児や母体に対して深刻な影響を及ぼす可能性もありますので
(まだ経験はありませんが)、
いろんな可能性を考えながら見て行く必要はあります。

それにしても、心臓が止まっている胎児を見つけた後、
それがどんどん小さくなって行く過程を見たときは、
「生命の神秘」を強く感じました。

生きているときはいろんな事態が起こりえるわけで、
だいたいの事態には、体が対処できるようになっているのでしょうね。


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