触れなくなったので退院です


動物病院で診察をして、入院となるときと言うのは、
だいたいが動物の状態が悪いときです。

普段は元気な子がぐったりして、
入院して治療を受けなければならなくなると言うのは、
飼い主さんにとってもとても心配な事だと思います。

ところで、普段はものすごく怒る子で、
触れもしない、という子がぐったりして、
状態が悪くなったために入院して治療となる事もあります。

そんな時、入院して治療している時に、
最初はぐったりしていたために触れていたのが、
治療するに従って、だんだん元気になって、
また以前の、すごく怒る状態に戻って来てしまう場合もあります。

ぐったりしている状態であれば、
注射をしたり、処置をしたりというのも簡単なのですが、
元気になって来て、触ろうとすると噛み付いて来るようになって来ると、
だんだん治療もしにくくなって来てしまいます。

まだ点滴のチューブが入っていれば、静脈注射で鎮静剤を投与して、
もう一度くたっとさせてから処置をする、
という事も出来るのですが、
点滴の管がはずされてしまって、
いよいよ静脈からの鎮静剤もできなくなってしまった、
という場合は、その時点で「治療終了」となることもあります。

触れなくなってしまったら、何も出来なくなってしまいますし、
嫌がる動物を無理矢理おさえる事自体が、
動物にとってもストレスです。

そのうえ、動物がある程度の体格だったりすると、
無理にしようとする事が、こちらにとっても危険だったりする事もあります。

そのため、凶暴な動物などで元気になって触れなくなったときは、
その時点で飼い主さんに電話をして、
「元気になって触れなくなったので、退院させましょうか」
という話になることがあります。

元気になって触れなくなって、
良かったのか困るのか、ということですが、
飼い主さんによっては、普段怒るのに手を焼いていたりすると、
「もうちょっと静かなくらいで良かったんだけどね。」
などとおっしゃる人もいたりします。

元気が一番ではありますが、
元気がありすぎてこちらに噛み付いて来るというのも、
困ったものではありますね。

こちらを見るだけで噛み付いてこようとする場合は、
元気というよりは、学習の問題かもしれませんけれども。


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