採血と失血


医療で基本の検査と言うと、何と言っても血液検査ですが、
血液検査をするためには、ある程度の量の血液を抜かなくてはいけません。

検査の種類にもよるのですが、
一般検査と生化学検査であれば、0.3-0.5mlくらいは抜きたいところです。

ところで、症例によっては、一度で検査が終わる事がなく、
治療を続けながら、定期的に検査をしなければいけない場合もしばしばです。

数日ごとに検査をするという事であればまだいいのですが、
糖尿病でインスリン注射をしているとか言う場合や、
電解質異常があるため、その補正をしているという場合では、
毎日治療の反応を見るために採血をしなければいけない事も多いです。

そんなとき、患者の体重が10kgくらいあれば特に少々血を抜いたところで
どうということはないのですが、
3kgくらいの痩せた動物だったりした場合には、
採血をくらい返していると、
採血によって失血してしまうんじゃないかと言う心配になる事があります。

一回に0.4mlくらいだったとしても、
10回抜けば4mlですので、小さな動物にとっては、
積もり積もればそれなりの量です。

あまり頻繁に採血を繰り返していて、赤血球の数値が下がって来たりすると、
点滴で血が希釈して来ているのか、病気の進行で貧血になって来たのか、
採血のし過ぎで失血しすぎたのか、悩む事にもなり得ます。

採血をする時にすいすい抜いていると、
必要以上に失血させてしまう可能性もありますので、
検査に十分な量を取れたら、量はほどほどに、ですね。


このHP内の文章、イラストの無断転載を禁じます。
著作権の一切は二本松昭宏に帰属します。
ライン

あなたのご感想を心からお待ちしております。

おなまえ(ハンドルでも)

メールアドレス(できれば)


性別

メッセージ・ご感想