怒ってます?
獣医療において、一番大切な事は、
飼い主さんに納得してもらい、満足してもらえるように、
飼い主さんと協力しながら治療をして行くという事です。
そのためには、飼い主さんとコミニュケーションを取りながら、
今の状態、治療の仕方をしっかりと説明して、納得してもらう事が必要です。
したがって、説明をしながら、
飼い主さんにどれくらい理解してもらっているかという事を、
飼い主さんの表情を見ながら、理解度、納得度を推察して行くという事が、
とても大切だったりします。
もし、飼い主さんが治療に疑問を持っていたり、
納得していない部分を持っていたりしたら、
浮かない表情をしている事がありますので、
そういうときは、不明な点を聞き直したり、
もう一度説明をし直したりして、
納得してもらった上で治療をして行けるよう、
コミニュケーションを取って行く必要があります。
ただ、この時に難しいのは、飼い主さんの中には、
思っている事が顔に出やすい人と、
あまり顔に出にくい人がいる、ということです。
表情が豊かで、顔に出やすい人は、
分からないときは顔をしかめているものの、
説明して理解してもらえれば、ぱっと顔が明るくなったりしますので、
「お、分かってもらえたか」
と、こちらも手応えをつかみやすい事が多いです。
それが、ポーカーフェイスで、思っている事が顔に出にくい人だと、
分かってもらっているのか、それとも何か疑問に思っている事があるのか、
それがさっぱり分からない場合があります。
また時には、いつも眉をしかめている様な表情をしている人もいたりして、
そういうときは、話をしながらも、
「何か怒らせただろうか?」
と、真意を測りかねて悩んでしまう事もあります。
特に怒っているわけでもなく、
普段からそういう雰囲気であるというだけの人もいるようですが、
説明をしている時に、ずっとにこりともせずこちらをじーっと見つめてられたりすると、
怒っているんだろうかと、思わず不安に思ってしまう事もあります。
誰に対しても、同じだけの説明をしますし、
処置もすることは同じではあるのですが、
同じ事をしても、飼い主さんからの感じ方というのは、
それぞれの部分があると思います。
いつもにっこり笑ってお帰りいただければ、
こちらもほっと安心できる所ではありますが、
飼い主さんにもいろいろな人がいるなと感じさせられる事もしばしばです。
内心不満に感じながら、それをずっと心にとどめておかれるよりは、
思った事は、その場でお伝えいただける方が、
むしろありがたいところではあります。
何と言っても、コミニュケーションというのは、
お互いの心の中の思いを言葉にしあって、成立して行くものですから。
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