まず名前を呼んで、体を触ります


診察室に入って、飼い主さんと動物に診察室に入ってもらった時、
なるべく、あることをするようにしています。

それは、
「動物の名前を呼んで、体をなでる」
ということです。

動物の中には、病院に連れてこられて、
不安な気持ちを持っていたりする子もいます。

そういう時、名前を呼んで触ってあげることで、
少しでも不安が解消できるなら、それに越したことはありません。

また、飼い主さんからすれば、
自分の動物が病院でお医者さんに診てもらうとき、
獣医師が動物のことを、きちんと大切に扱ってくれるか、
というのは、とても気になるところだと思います。

動物の名前を呼んで、なでてあげているところを飼い主さんが見れば、
「あぁ、きちんと大切に扱ってもらっているな」
と、飼い主さんにとっても安心してもらえるのではないかと思います。

もし、診察室に飼い主さんと動物が入って来ているのに、
まるきり動物の方を見もせずに、
カルテの方ばかり見ているだけであれば、
飼い主さんとしては、
「ちゃんと大切に扱ってもらえるんだろうか」
と、不安に思ってしまうかもしれません。

ほんの小さなことではありますが、なるべく毎回、
動物の名前を呼んでまず体をなでるということをしてから、
診察を始めるように気をつけています。

病院は怖いことじゃないんだよということが動物に通じて、
怖がらなくなってくれるとうれしいところです。

ただ、中には、病院に来る時点でもう極度の緊張状態になっていて、
触られるとものすごく嫌がってしまい、
名前を呼ぼうが、なでようが、怖がってしまい、
かえって触られることが逆効果になってしまうこともあります。

そんなときは、なるべく刺激しないように気をつけながら、
極力ささっと診察と処置を終わらせるようにしています。

言葉が通じれば、怖いところじゃないんだよと説明できるのですが、
それができないので、何とももどかしいところです。


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