肛門嚢、溜まらなければしぼらなくても良い


飼い主さんからよく相談される事のひとつに、
「肛門嚢のしぼり方がよく分からない」
というものがあります。

話を聞いていると、健康ケアとして、
定期的にしぼらなくてはいけないと思っている飼い主さんも多いようです。

たしかに、肛門嚢がたまって来る子では、お尻を引きずり出したり、
化膿して肛門嚢炎になってしまったりする事がありますので、
定期的にしぼってあげた方が良い場合もあります。

ですが、自分の力でしっかりと出す事ができている場合は、
特に人間がしぼって出してあげる必要というのはありません。

元々肛門嚢というのは、肛門と肛門括約筋にはさまれる様な位置にあり、
犬が排便をする時に、便と肛門括約筋によってしぼられる様にして、
ぴゅっと便に液がついて出て来ます。

便につくからこそ、他の犬の便の臭いを嗅いだ時に、
その犬の事が分かったり、マーキングなどに役立ったりしているのですが、
通常は、溜まったりする事無く、便について出て来て、
過剰に溜まる事はありません。

それが、肛門括約筋が弱かったり、便が緩かったり、
導管が細かったりすると、内容液がうまく排出されずに、
溜まって来る事になります。

溜まっているときは、人間が出してあげた方が良いと思いますが、
正常に出ているときは、無理に出してあげる必要はありません。

「一生懸命絞っても全然うまく出てこないんです」
と相談された時に、肛門嚢を触ってみると、
まるきり溜まっていなかったりする事もしばしばです。

しぼった時に、クリームのようにとろとろしているときは、
きちんと出ているときと考えられますが、
しぼった時に、カッテージチーズのようにもろもろした状態になっていると、
出にくくなっている状態かも知れません。

しぼる必要があるかどうかは、その子によりますので、
もしよく分からなかったら、獣医さんにご相談ください。


このHP内の文章、イラストの無断転載を禁じます。
著作権の一切は二本松昭宏に帰属します。
ライン

あなたのご感想を心からお待ちしております。

おなまえ(ハンドルでも)

メールアドレス(できれば)


性別

メッセージ・ご感想