交尾しなければ死ぬ病気、交尾をすると死ぬ病気


動物の病気にはいろんなものがありますが、
中には、交尾をしないとそのまま死んでしまう病気と、
その逆に、交尾をすると死んでしまう病気、というものもあります。

それは、それぞれ、「フェレットのエストラス」と、
「成長後のモルモットの交尾」です。

フェレットを飼っている人はけっこう知っていると思いますが、
フェレットでは、避妊手術をしていない個体では、
発情を迎えると、交尾をしなければ、持続的に発情期が終わらず、
ずっとエストロジェンが体からで続ける状態となります。
この状態の事をエストラスと言います。

発情が来たら確実に交尾をし、子供を作るようにするための仕組みだとは思うのですが、
飼育されているフェレットでこの状態になると、
交尾、もしくは発情をおさえる治療をしなければ、
エストロジェンが出続ける事によって、骨髄抑制や再生不良性貧血となって死んでしまいます。

たいがいのフェレットは早期に避妊手術をしてから販売されているので、
めったに起こる事ではないのですが、
避妊手術がされていない状態で入手した個体や、
避妊手術で卵巣が取りきれていなかった個体では、
エストラスが起こる可能性があります。

これと逆に、交尾をすると死んでしまう可能性のある病気というのがあります。
それは、「成長したモルモットの妊娠」です。
厳密に言うと、病気とも言えない状態ではあるのですが、
命に関わる状態ではあります。

モルモットは生後9ヶ月で恥骨結節が融合してしまい、
分娩時に産道が開かないようになってしまいます。

若いうちから分娩をしているなら特に問題はないのですが、
生後6ヶ月を越えてから繁殖に用いると、
産道が開かずにうまく分娩できず、
母子ともになくなってしまう可能性が出て来てしまいます。

モルモットの雌の性成熟は、正常だと2〜4ヶ月くらいですので、
普通に群の中で暮らしていれば、生後半年を迎えるまでに、
ほとんどの個体で交尾、妊娠を迎えるわけで、
生後6ヶ月を越えても交尾をしないという"不自然"な状態はあまりないので、
人間にとっては生存に不利なように思える特性でも、
あまり問題とはならないということなのかもしれません。

性に関しては、動物の種によって、習性も特徴も、
起こりえる病気も様々ですが、
それぞれの動物には、それぞれその動物の病気もあったりします。

繁殖と言うのは種の存続に取って基本となる大切な部分ですが、
種の繁栄のために、個体に負担がかかっているという点も、
多々あるのかもしれません。
人間は人間で、オリジナルの病気もあったりしますので、
動物によってそれぞれですね。


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