獣医師と飼い主さんの良い関係


 獣医療は獣医師の力だけでは行えません。飼い主さんが協力してこそ病気を治療することができるのです。ワシは知らんから勝手にしてと言われても、それでは治療がうまくいく可能性が少なくなってしまいます。

 獣医師は今どういう状態で何が原因か、どういう治療方法が考えられるか、考えられる予後はどういうものかを、
知識と経験に基づいて飼い主さんに説明します。

 飼い主さんは獣医師の言うことを
良く聞き、理解し、納得した上で治療していかなければなりません。もし、分からないこと、気になる点があったら、理解するまで尋ねなければなりません
 その上で獣医師の指示に従っていただきたいのです。飼い主さんが自分で判断し、指示を守らなかったり、勝手に治療をやめてしまうと結果として悲惨な状態になってしまうことがあります。

 
獣医師は正しい情報を飼い主さんに与え、選択肢を示して飼い主さんにそれを選んでもらう、それがインフォームドコンセントです。
 説明してもそれを聞いてくれない、選択肢を示しても選択を放棄する、治療法のすじみちを決めてもそれを守ってくれない、それではインフォームド・コンセントも何もありません。
 その上、自分の判断で誤った行為をして、思わしくない結果が出たときその責任だけを獣医師に背負わせようとするならば、獣医師としてはたまったものではありません。

 良い獣医療には獣医師と飼い主さんの
お互いの信頼関係が不可欠です。信頼は相手のために考えるというお互いの姿勢と、誠意ある言動から生まれるものです。
 信頼関係がうまく構築されず、獣医療に支障を来したときに
とばっちりをうけるのは当の動物本人です。

 動物と飼い主さんが幸せに暮らしていけるようお手伝いをするのが獣医師の目的です。そのためには良い信頼関係が必要です。それを築けるよう、獣医師と飼い主さんは力を合わせていかなければいけないと思います。


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