ひそかに触ってます


動物病院に動物がやって来て診察をするときには、
診察室に入ってもらって問診をしたあと、
まずは体重や体温を測る事が多いです。

体重は最初に測っておかないと測り忘れてしまうのでなるべく最初に測るようにしていますが、
体温も最初の段階で測っておかないと、
いろいろ触ったりして興奮させてから測ってしまうと、
最初の段階よりも上がってしまったりする事もありますので、
なるべく最初に測っています。

体温測定は、一般の診察の他、健康診断やワクチンなど、
一般状態を見る時には必須の検査なのですが、
体温を測る時には時間もかかるので(うちは直腸体温計です)、
その間におまけでいろいろなことを密かにしておくようにしています。

メスの場合はよく、乳腺を触診して、
しこりがないか、偽妊娠でないか、ということを診ています。
右手で体温計を持ったまま、左手でもぞもぞと触っておけば、
大人しい子の場合はけっこう隅まで触診する事ができますので、
この「ついで触診」で乳腺腫瘍を発見するということもけっこうあったりします。

オスの場合は、陰嚢をもぞもぞと触っています。
メスに比べると触るのは短時間ですが、
腫瘍や陰睾などの異常があれば、触るだけで簡単に見つける事ができます。
ルーチンでしておけば、検査し忘れという事もありませんので、
嫌がらない範囲で、なるべく触るようにしています。

ただ、暴れる子の場合に無理に片手で触診をしようとすると、
暴れた時に体温計がはじき飛ばされたりして危険ですので、
そう言う場合は、一旦体温を測り終えてから、
改めて触診をした方が無難です。

オスで精巣腫瘍と言うのは触診で見つけたことは少ないですが
メスの乳腺腫瘍は未避妊の場合は特にけっこう多い病気ですので、
触れる限りにおいて、マメに触っておこうと思っています。


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