早すぎるワクチンは良くない?


知りあいの先生たちと一緒に、時折夜の勉強会をしているのですが、
先日はワクチンのメーカーさんに来てもらって、
ワクチンについての講義をしてもらいました。

ワクチンというと、飼い主さんの中には、
「あんなの、ただうつだけのものじゃないの」
と思う人もいるかと思いますが、
実はとても奥の深いものだったりします。

今回の勉強会でも、知見を新しくできた事はいくつかありました。
その中のひとつで、飼い主さんにも知っておいてもらった方が良いなと思う知識はいくつかありました。

その中で驚いた事のひとつは、
「早すぎるワクチンによって、その後のワクチンの効きが悪くなる可能性がある」
ということです。

4週目以前にワクチンを接種し始めた個体群では、
その後のワクチン後の上昇が思わしくなくなる個体がしばしば発生した、ということです。

あまり早くにワクチンを開始すると、
ワクチンをうたれた個体の中の免疫系をかき乱す事になってしまい、
その結果、その後にワクチンをうったとしても、
抗体価の上がり方が悪くなってしまう例が見られる、ということです。

生後6週後にワクチンを開始した個体群では、
そういう例は見られなかったという事で、
ワクチンメーカーの人の話では、
「最初のワクチンは、6週令以降に始めた方が良いでしょう」
ということでした。

6週令と言うと42日令ですが、それよりもあまり早くうちすぎると、
免疫力を付けるどころか、免疫がつくのを邪魔してしまう事につながり得る、
という事です。

僕の病院では、一年めのワクチン接種は60日、90日の二回パターンか、
50日、70日、90日の三回パターン(それぞれ3週間は間隔を空けます)かにしているので、
そのうち方では特に問題にはならないのですが、
時折、やたら早期に一回めをうたれている個体を見かける事もあります。

飼い主さんの手元に来る時にはすでに一回めのワクチンもすんだ後ですので、
直接はどうこうできない話ではあるのですが、
ワクチンの証明書をもらっている場合は、
一応注意しておいた方が良いかもしれません。

自宅で生まれたとか、ブリーダーさんが連れて来るとかでなければ、
それほど初期の子犬はあまり来ないのですが
(うちはペットショップと提携していませんので)、
一応、知識は知識として持っておいて、
子犬の場合は気をつけなければ行けないと思います。


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