初めてのワクチン、15分は病院に


ワクチンは、ウイルス疾患から動物を守るために、
出来るだけしておいた方が良いものです。

ところで、ワクチンと言うのは、
体にとっては異物ではありますので、
うった後に、アレルギーなどの副作用が起こる可能性もゼロではありません。

ワクチンをうった後の副作用と言うのは、
一番多いのは、ちょっとしんどそうとか、
嘔吐、下痢、じんましん(ムーンフェイス)などです。

そして、もっと可能性の低い副作用として、一番怖いものに、
アナフィラキシーというものがあります。

これは、体に入って来た異種蛋白に対して、
即時型のアレルギー反応が起こり、
急速に虚脱、低血圧となって、命に関わるものです。

アナフィラキシー反応はワクチンだけで起こるものではなく、
人間でも、ハムスターに噛まれたり、蜂に刺されたり、
食物アレルゲンを口にしたり、場合によっては抗生剤(ペニシリンなど)の
使用時でも起こる可能性があります。

ワクチンも異種蛋白になりますので、
薬物アレルギーの一種として起こる可能性があります。

アナフィラキシー反応が起こるのは、ワクチン接種から15分以内ですので、
特に最初のワクチンをうった後は、
15分くらいは病院内で待っていてもらう事にしています。

ワクチンによるアナフィラキシー自体は、
1~2万頭に一頭以下の可能性と言われていますので、
とてもまれではあるのですが、一応、
初めてのワクチンのときは、何が起こるか分からないという前提のもとに、
注意しながら注射をしています。

犬であれば、初診でワクチンの時には、
ワクチンや飼い方、フィラリアの説明などをしている間に15分くらいは経っていますので、
説明が終わったあたりで何もなければ、
アナフィラキシー反応については、まずおそらく大丈夫、
という事になります。

アナフィラキシー反応が起こったときは、
急いで処置をしなければいけません。

ぐったりした時には、全身の血管が拡張して低血圧になっている状態ですので、
血管収縮剤のエピネフリンを急いで血管注射しなければいけません。

エピネフリンは、アンプルに入っている薬ですが、
注射する時には10倍希釈して用いなければいけません。

ぐったりして急いでうたなければいけない時に、
希釈などをもたもたしている訳にはいきませんので、
僕の病院では、無菌バイアルの中に、10倍希釈した液を入れておき、
何かあった時にいつでもうてるように準備をしておいています。

今のところは、開業以来ワクチンでアナフィラキシーが起こった事はないのですが、
確率論で発生するものですし、いつ発生してもおかしくはないですので、
いつ何時起こったとしてもすぐ対処できるように、
心構えと準備はしておこうと思っています。


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