フライングキャットシンドローム


マンションでネコを飼っている人に気をつけて欲しいもののひとつに、
「フライングキャットシンドローム」
というものがあります。

別名「ハイ・ライズ・シンドローム(猫高所落下症候群)」とも言うそうですが、
僕は最初にフォーグル先生の本で見ましたので、
フライ〜の名前の方で覚えています
(僕的には「キャット・ダイビング」と呼んだ方が分かりやすい様な気がしますけれども)。

フライングキャットシンドロームはどんな病気(?)かと言えば、文字通り、
「ネコが空を飛んでしまう」
という症候群です。

とは言っても、背中に翼が生えて飛んで行く、というわけでもありません。
地球上には重力という力が働いていますので、
大空目指して飛び上がったネコは、やがて地球に引き寄せられ、
地面に落っこちてしまう事になります。

二回の屋根などから飛び降りたくらいなら、
ネコも大けがをする事は少ないのでしょうけれど
(運が悪ければ骨折します)、
問題はマンションなど、とても高いところから飛び降りた場合です。

高いマンションなどから飛び降りると、
飛び降りた時に複数の足を骨折したり、
胸を打って肺挫傷を起こしたりします。

僕が今暮らしている町はそもそもそんな高いマンションがありませんので、
そこまでの外傷は見た事がないのですが、
代診時代は、足を四本とも複雑骨折して、
大きな後遺症状が残ってしまったというネコを何回か見ました。

そのうちの一頭は、何度か飛び降りてその都度死にかけて、
足もかなりがくがくといびつな形になってしまっていました。

本によると、どこまで本当なのか、

「ネコは、高いところで外をじっと見ていると、
 ふと飛んでみたくなるようである」

ということで、飛ぶネコはひどい目にあった事も忘れて、
ついつい何度も飛んでしまうようです。

理由も分からないまま何度も繰り返してしまう事がある、
というのがわざわざ「シンドローム」と名前がついている理由です。

僕的には、うっかりしてずり落ちたか、
窓の外に虫とか鳥でも見つけて飛びついてそのまま落ちてしまったのか、
というあたりではないかと思うのですが、
空を目指してジャンプをしてしまったその理由は、
本人にしか分かりません。

それにしても、ネコと言うのはかなり高層から飛び降りても、
案外助かるようです(骨折はしますが)。
フォーグル先生によれば、高層のビルから飛び降りたときは、
猫が手足を広げる事によって、ムササビのように空気抵抗を受けて落ちて来るので、
高層から落ちても衝撃が低減されるとの事です。

とは言っても、高所から落ちれば骨折する可能性が高いですし、
複数の骨を複雑骨折でもすれば、
歩行異常などの後遺症状が残る可能性が大いにありますので気をつけなければいけません。

ベランダにネコがゆったりしているというのは、
見ていてなごましい風景ではありますが、
思わぬ大けがにつながる可能性がありますので、
マンションなどで飼っている人は注意していただきたいです。


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