フィラリア予防、7回か8回か


※期間は、"僕の地域"においての話です。
 地域により期間は異なりますのでご注意ください。

フィラリア予防の薬はシーズンの間、
きっちりと毎月飲ませてあげた方が良いものですが、
地域により、動物病院により、
推奨される期間、回数には違いがあると思います。

僕の病院では、フィラリアの薬は7回もしくは8回と説明しています。
僕の町では、蚊が感染能力を持っている
(フィラリアの幼虫を犬にうつす)期間は、
だいたい5月末から10月いっぱいくらいです
(ただ、何年か前には例外的に5月上旬から11月頭までの年もありました)。

フィラリアの薬は、入って来たフィラリアの幼虫を、
皮膚の下にいる若い段階(主に第四期幼虫)の間に殺す薬ですので、
蚊が出始めたらすぐに飲まないといけないというものではありません
("予防"する薬ではありません)。

HDUをもとにした考えでは、

感染期間開始1ヶ月後から、感染期間終了後1ヶ月後まで飲ませましょう

ということになっています。

感染して来て1ヶ月後に飲めば、入って来ている分をまとめて殺す事ができますし、
蚊が感染能力をなくした時期でも、
まだ皮膚の下にはフィラリアの幼虫は残っている
からです。

それを考えると、僕の地方では、
6/1〜12/1の7回服用すれば、理論上はフィラリアの予防は完璧、
ということになります。

ただ、開業してからこの回数で飼い主さんに説明していたところ、
けっこうな人から、
「もっと早くから飲まないでいいんですか」
と言う質問が出て来ました。

けっこう4月とか5月の頭から飲ませているという人が多く、
逆に僕は驚いたのですが
(4月に飲ませても、皮膚の下にフィラリア幼虫はいませんので、
 当然効果(というか意味)はありません)、
あまりに不安がられるので、途中から
6/1〜12/1でも理論上は十分なのですが、
 ご心配であればちょっと幅を広くして、
 5/15〜12/15の8回で飲んでいただいてもよろしいと思います。

と説明するようにしました。

現在では、最初の期間説明の時に、
「本来なら・・」
と、原則を説明して、7回か8回かを選んでもらうようにしているのですが、
不思議な事に、
「必要ないのですけど」
と説明されても、"安心のために"8回飲ませるという人がけっこう多いです
(むしろそちらの方が多いかも?)。

お金がかかりますし、いらないですけどと言われても、
そちらを選ぶ人が多いという事は、
やはりお金だけが基準ではないのだなと考えさせられるところです
(ただし、今年は7回が多くなった様な気がします)。

もちろん、
「どちらでも良くて、お金もかからないのなら」
と、7回を選択する人も多いのですが、
それは人それぞれで良いと思います。

けっこうそこらへんも、飼い主さんの性格が表れるような気がします。
その一方で、6月になってもまだ予防を始めていない人のカルテを見てみると、
だいたいが毎年同じ人が飲ませ忘れているというのもあり、
それも性格が表れているのかなぁ、と感じさせられるところです。


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