フィラリア予防をしてくれない人にどこまで話をするか


4月になり、狂犬病の注射にやって来る人も多くなってきていますが、
フィラリアの投薬を前に、血液検査も一緒にして行く人も多いです。

ワンセットで一緒にしておけば、
春にしておいた方が良いことが一度ですみますのでおすすめではあるのですが、
飼い主さんの中には、狂犬病の注射だけしに来て、
それ以外の予防をしていない人もいたりします。

犬を飼っている場合、狂犬病以外にはフィラリアと混合ワクチン、
できればノミとダニも予防が、しておいたほうがいい予防です。

ノミとダニに関しては、お勧めするかは飼い主さん次第なのですが、
フィラリアと混合ワクチンに関しては、
感染すると命に関わりますし、
僕の町でも普通に発生していたりするものなので、
できたらしておいた方が良いものです。

狂犬病だけして欲しい、という場合で、
フィラリア予防も混合ワクチン注射もしていない場合、
もちろん、「予防しておいた方が良いですよ」
と病気の説明とともに予防をお勧めするのですが、
中には、毎年おすすめをするのだけれど、
毎年拒否をされてしまっている人もいたりします。

フィラリア予防のおすすめをするも、
「それはいいから狂犬病だけうってくれ」
という場合、どこまでおすすめをするかはなかなか困ったものです。

依頼されないのならまったく触れないようにする、
というのもひとつの選択ではありますが、
「動物の健康増進のために飼い主を啓発する」
というのも町の獣医師の役目だと考えると、
やはり、予防すべきものは予防をお勧めした方がいい、
という事になります。

ただ、いくら正論を言って、勧めるべき事を勧めても、
さっぱり響いてくれない人もいるわけで、
何とも無力感を味わうさびしい気分になったりすることもあります。

何年もフィラリア予防などしていない、という場合、
もうすでにフィラリアなどに感染しているのかもしれませんが、
「フィラリアを予防しないという事は、感染源となって他の犬に病気をうつす事になるのですよ」
と言っても、
「ああ、そうですか」
という返事が返って来た日には、
敗北感を感じてしまいます。

動物病院に来る人は、まじめな飼い主さんが多いのはもちろんですが、
この時期は、狂犬病しかうちにこない人というのもいますので、
そういう人にどこまで話をするのか、
毎年悩むところです。

諦めるか、割り切るか、それでもめげずにお勧めするかですが・・。
どれが一番良いのかその人にもよるでしょうし、難しいところです。


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