動物の忘れ物


この間おしゃべりの好きな飼い主さんが病院にやって来ていましたが、
診察が終わり、会計をすませた後、
受付の方でなにやら看護婦さんと会話が弾んでいるようで、
しばらく受付のところにいるようでした。

しばらくして話をすませてすっきりしたのか、
飼い主さんが帰ったなと思ったら、
待合室のベンチの上には、診察を受けた後、
ケージの中で帰るのをじっと待っていた猫が、
ケージに入ったままぽつんと忘れられていました。

何とも不思議な話ではありますが、
動物病院では、一年に数回、
待合室に連れて来た動物を忘れて行く人がいます。

だいたいの人は、駐車場まで行って帰ろうとしたところで気づくため、
車を出そうとしたところで気づいて、
あわてて帰って来るという事が多いです。

中には忘れて帰ろうとしてこちらが気づき、
そのまま車まであわててケージを持って行ったりすることもあります。

そのまま忘れて帰ってこちらも飼い主さんも気づかず、
家に帰ってから電話して来る、ということは滅多にないですが、
中にはあったりします。

犬だったり、ハダカで連れて来ているという場合は、
まず忘れる事はないのでしょうけれども
(犬だったら吠えるでしょうし)、
ケージで連れて来た場合は、待合室のベンチの上に置いて、
そのまま忘れる、ということはあり得るようです。

飼い主さんによっては、会計の前にケージを車に置いて来て、
それから会計をする、と言う人もいますので、
もしかしたら、車においてきたつもりになって、
会計をすませた後、車に動物を置いて来ていると勘違いして、
そのまま車に行ってしまうのかもしれません。

中には、おしゃべりをしていたり、何かしなければいけない事が別にあって、
そちらに意識が行ってしまっていて、
そのために動物の事を忘れてしまうという人もいるのかもしれません。

せっかく動物病院に来て、動物を治療したのですから、
来院の主役である動物を忘れたりしないように、
しっかりと連れて帰ってあげていただきたいと思います。

ケージの中で「早く帰ろうよ」と思っている時に、
飼い主さんだけが帰ってしまい、
自分が置いて行かれそうになったとしたら、
本人はどういう心境なんでしょうね。


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