動物は承諾しません
動物病院では、手術をする前に、
飼い主さんに「手術の承諾書」を書いてもらいます。
病院によって承諾書の文面は違うと思いますが、
僕の病院では、シンプルに、
獣医師から麻酔と手術についての説明をしっかり受け、
理解し、納得しました。
後から異議は申しません。
という意の文面にしています。
あまりごちゃごちゃした事を書くと、飼い主さんが文面を読むにも一苦労ですし、
免責事項をごちゃごちゃと書くのも個人的に好きではありません。
そのため、きちんと説明を受けて理解した、
という旨にしぼって、文面を作っています。
承諾書には、飼い主さんの名前と電話番号(できたら携帯)を書いてもらいます。
この時、飼い主さんに
「同意書にサインをお願いします」
と言うと、だいたいは自分の名前かご主人の名前を記入するのですが、
ちらほら、
「動物の名前を書いたらいいのですか?」
と尋ねて来る人がいます。
手術を受けるのは動物自身ですので、それも分からないでも無いのですが、
文面は、
「手術を理解し、納得します」
となっていますので、そこを動物の名前で書くと、
どうもおかしな事になってしまいそうです。
動物自身は、自分が手術されるという事は、
理解してもいないですし、おそらく納得もしません。
承諾書は、「手術させていただいても良いですか?」
ということの確認書ですので、
もしも動物に手術の説明をして同意を求めたなら、おそらく、
「やめてくれ」
と答えると思います。
本人の同意は関係なく手術をするという事で、
人間の医療ではあまり考えられない事ではありますが、
獣医療では、飼い主さんに同意していただき、
承諾書を書いていただいています。
もし、動物が口をきけたとしたら、どう言うのでしょうね。
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