5種混合ワクチンには4つのウイルスが入っています。


なんのこっちゃと言われそうですが、
今回の記事の内容を要約すれば、
タイトルの通りだったりします。

犬のワクチンには5種のほか、6種、8種、9種など、
いくつかの種類がありますが、
現在コアワクチンと言われる基礎的な種類のワクチンは、
5種混合ワクチンと言われるものです。

その内訳は、ジステンパー、パルボ、伝染性肝炎、
パラインフルエンザ、アデノウイルス2型、で合計5種です。

じゃあ5つじゃないの、と言われそうなところですが、
入っているウイルスは4つです。

どう言う事かと言えば、実は
"伝染性肝炎のウイルスは入っていない"からです。

伝染性肝炎を引き起こす原因はアデノウイルス1型というウイルスですが、
昔はこれが入っていたワクチンの副作用として、
ウイルスに感染したときのように角膜が濁ってしまうという副作用がありました。

副作用を避けつつ、伝染性肝炎に免疫力を付けるためにどうすれば良いかと、
試行錯誤をした結果、アデノウイルスの2型と言う、
伝染性肝炎ウイルスの親戚のウイルスを使うようになったそうです。

アデノウイルス2型のワクチンをうつ事によって、
2型ウイルスだけでなく、1型ウイルスへの交差免疫も得られますので、
1つのワクチンをうつ事によって、合計2つの病気を予防する事が可能となります。

1型を用いると角膜が濁る、という副作用が起こる事があるのですが、
2型を用いた場合は副作用が起こりません。

この工夫によって、
副作用を避けられて、もうひとつの病気も予防できると言う、
一石二鳥の改良となりました。

以上の4種に、それにパラインフルエンザと言う、
呼吸器の症状を起こすウイルスまで入って、
合計5種混合ワクチンです。

というわけで、5種混合ワクチンに入っているのは4つのウイルスですが、
5つの病気に効いてくれるものとなっています。

「5つの病気が入っている」
というのではなく、
「5つの病気に効きますよ」
という意味です。

たかがワクチンと考えられそうではありますが、
知らないところで、いろんな試行錯誤があって、
今の製品となっているのですね。


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