ワシのもの?


 動物病院には時折野生鳥獣が連れてこられます。

 今日も1頭、男性が緑色のきれいな鳥を保護して来院されました。野生鳥獣の場合にはお預かりさせていただいて、元気になったら放鳥するか、ある程度のところで動物園にお渡しするというのが基本になります。

 お預かりさせていただいて入院させていると、先ほどの男性から電話があり、家で飼うから引き取らせてくれとのこと。

 野生動物は家で飼育してはいけないのでその旨を伝えると、
「ワシが連れて行ったものを返さんとは何事だ!」
とお怒りです。どうやら僕がいけずで返さないと思っていらっしゃるようです。

 
野生鳥獣の命は自然のものであり、捕まえた人のものではありません。保護をしたとしても所有権はそもそもその人には無く、それを主張することもできません。病院に連れてくるのは保護を委託するためであり、治っても連れてきた人に返すことは出来ません。飼育すると言っている人に渡すわけにもいきません。

 といった話を小一時間とうとうとさせていただいたところ、なんとかご理解いただけたようでした。普通の診察よりつかれました・・。

 捕まえた動物を自分で飼っている人がよくいらっしゃいますが、
鳥獣保護法で禁止されている行為です。1ヶ月までなら保護のために飼育するのは許されますが、野生で生きていけないなどの事情で家で飼育する場合には府の許可が必要になります。

 知らずに飼っている人も多いですが、ホントはダメなんですよ。