ウミネコの釣り針摘出

 釣りをしていたら鳥が釣れた、という症例が運び込まれてきました。
 レントゲンを撮ったところ、釣り針が食道の奥の方に引っかかっていたため、摘出処置を行うことにしました。

 食道の奥の方に釣り針が引っかかっています。
 奥に行ってしまっていますので、皮膚・食道を切開して取るというのは難しそうです。

 幸い釣り糸が残っていましたので、それを利用して釣り針を取ることにしました。
 注射シリンジの先端部分とプラスチックチューブに釣り糸を通し、糸を引っ張りながら鳥の口に挿入していきます。
 慎重にチュープを奥に進めていきます。
 先端が釣り針のところまで到達すると感触が分かりました。
 ぐいと押すと、すぽんと言う感触が伝わってきました。
 糸を引っ張り、針が食道に引っかからないように気をつけながらチューブを食道から抜いてくると、うまく釣り針が抜けていました。
 釣り針の先端はシリンジの先端部分に食い込んでいます。
 無事取れてほっとした(?)様子です。
 釣り針は奥に刺さると、大変なことも多いのですが、今回は糸が残っていたため、それを利用して取る事ができました。
 釣りをしていると、針の付いた魚を横取りしようとして針まで飲んでしまう事故に時折遭遇するようです。
 もしもそんなときは、糸を切らないで、そのまま保護施設もしくは動物病院にご相談して下さい。