せめて聞いて・・


 僕は治療方針の基本はインフォームド・コンセントに尽きると思っています。すなわち現在の説明をして、考えられる治療とその結果を提示して、飼い主さんにどうするかを選択してもらうということです。

 ただ、こっちがそうしようとしてもうまくいかないこともあります。たまに困るのが、説明しようとする刹那「
そんなん言われてもワシ分からん!」と断定されてしまうことです。
 せめて説明くらい聞いてと思うのですが、聞く気のない相手に理解してもらえるよう説明するというのは大変なことです。
 なんと言っても理解する気がないんだから・・。

 どうさせていただきましょうと言うと「
先生のエエと思うようにしてえな」とのことです。
 それじゃあインフォームド・コンセントも何もありませんよ・・。

 かといって結果に何も言わないかというとそうでもないからまた困ったもんです。予後の説明も聞いといてくださいよと悲しくなることもあります。

 動物の治療は獣医師一人ではできません。飼い主さんと獣医師で協力して行っていくものです。
 よく説明を聞き、疑問のあるところはしっかり尋ねて、納得して治療を行っていきましょう。