獣医さんの手は傷だらけ

 獣医さんが相手にするのは動物です。従って話も通じず、治療に理解を示してくれるコはいません。病院では注射や傷の消毒など、痛いことをしないといけないことがよくあります。
 おとなしくしておいてくれるコはありがたいんですが、普段触られるのになれていないコなどはやっぱり嫌がります。泣き叫んだり、殺されそうな勢いで抵抗したりすることもあります。

 診療で獣医さんが咬まれたり引っかかれたりするのは日常茶飯事となっています。僕も大学卒業して代診数ヶ月目で「ネコひっかき病」になりました。脇の下がぽこっと腫れて、脇が閉じられず不自由でした。

 犬とネコを比べると、ネコに引っかかれる方が多いです。犬は咬むときにはたいがいのコは威嚇をしてから咬みに来ますが、
ネコは豹変します!さっきまで機嫌が良かったのに、ちょっと気に入らないことをされると引っ掻いて「シャーっ」ですね。
 ネコがけがをしてつれてこられて、
治療が終了してみると僕の方が重症だった・・、なんてこともしばしばです(^_^)。
 
 本人に悪気はないから・・と仏の心で接するようにしています。でも順調に傷は増えていくんだよなあ。

 それと犬で明らかにフレンドリーなコは別としてぱっと見、よく分からないコにはまずおやつをあげて、「悪い人じゃないんだよ」とメッセージを送ってから触るようにしています。

 一番困るのは家族の人も噛まれまくってて誰も触れず、「獣医さんなら何とかなるでしょ!」ってつれてこられる方ですね。
だれも触れないようなコは僕にも触れません!
 獣医さんだって人のコです。咬まれればいたいし、うなられればヒヤヒヤもします。一番大切なのはやっぱり犬が人間に対してリーダーシップを認め、ライバル関係でなく信頼関係を結んでいることです。
 診察室につれてこられて「ウーっ!!」と歯を向かれると、あらためてしつけの大切さを実感します。

 最後に一つ!
動物が吠えた瞬間に手を放さないでね!