犬の去勢


 術部を消毒して、ドレープをかけます。麻酔は、犬の場合は、基本的にほぼ全て、ブトルファノール+ミダゾラム+プロポフォールを用いて導入し、イソフルレンで維持します。
 もちろん麻酔モニターも見ながらです。去勢手術だからといって、気は抜けません。

 皮膚を切開し、今切ろうとしているのが総鞘膜という、精巣を包んでいる膜です。
 精巣を外に出し、根本の血管が細くなったところで2カ所縛ります。
 きっちり縛ったら、それよりも外側で切断し、出血がないことを確認します。
 左の鉗子は総鞘膜を保持しています。
 精巣です。大きさは犬により様々です。
 総鞘膜を縛り、余分な膜を切除します。
 逆側の精巣も同じようにして摘出します。
 使用している糸は、PDS2という吸収糸です。丈夫で長持ちする、使い勝手の良い糸ですが、難点は高価なことです。1本1000円くらいします。
 皮下組織もきっちりと縫い合わせ、余分な死腔を無くします。
 終了です。犬では、タマタマの前の部分で切皮しています。
 皮膚も吸収糸で縫っているので、基本的に抜糸は必要ありません。