病院の消毒には第二世代ソフト電解水生成器APアクア21を使用しています。

 従来の酸性水と言われていたものよりも低刺激で使い勝手もよく、パルボウイルスも瞬時殺滅可能など優れた製品です。

 診察の合間の手洗いから、傷口の洗浄、診察台の消毒、まで幅広く使っています。

 飼い主さん向けに販売もしておりますので、受付でお尋ねください。

AP水
1.AP水って何?
 ひと言で言えば、低濃度の次亜塩素酸水です。水とNaClから電気分解で遊離の次亜塩素酸を作り出したものです。
 ハイターなども次亜塩素酸が消毒の有効成分ですが、消毒に効いているのはハイターに含まれる次亜塩素酸ナトリウムが水に溶けてイオン化した次亜塩素酸イオンです。それプラス強アルカリのタンパク分解効果・剥離効果です。イオン化している状態では消毒効果は低くなります。
 また害が強いので体に用いることは原則できません。ハイター水は布をボロボロにしますが、AP水は低塩素濃度のため大丈夫です。
 AP水では活性作用のある次亜塩素酸が直接溶けている状態です。イオン化している状態と比べると、同じ塩素濃度では消毒作用には100倍の差があります。そのため塩素濃度は低濃度で消毒効果を発揮します。
 酸性水と言われているものも実は一番の有効成分は次亜塩素酸です。酸性状態では塩素はガス化してしまうので有効期間が短くなります。AP水は中性領域のpHのため安定した状態でガス化しません。

2.高い効果と便利な使い勝手
 臨床の現場で一番やっかいな病原体はパルボウイルスです。アルコールもイソジンも熱湯も一切効かない頑丈なウイルスです。AP水はパルボウイルスも瞬殺出来ます。
 スプレーや手洗い、浸け置き、いろんな使い方が出来るため、院内感染の心配を格段に減らすことが出来ます。
 密閉容器で3ヶ月(!)有効なので、家に持って帰って使用していただくことも可能です。従来の化学剤で気をつけないといけなかった飼い主さんへの毒性の心配は皆無です。
 おまけにまな板やほ乳瓶の消毒にも最適です!

3.体への副作用
 AP水のpHは中性領域であり、低刺激です。アルコールなどの禁忌な粘膜などでも安全に使用できます。眼に入っても大丈夫です。
 温かいAP水を用いれば傷口の洗浄に使用してもしみません。
 普通の化学消毒薬には皮膚毒性や呼吸器毒性などの害が多かれ少なかれあります。AP水にはそれがほぼないため、手をジャバジャバ洗っても問題ありません。塩素ガスもほとんど発生しないため喉が荒れることもありません。AP水を導入した大きな理由のひとつです。

4.残留性
 残留性は皆無です。というのも塩素濃度ももともと低いですが、次亜塩素酸は有機物と反応すると食塩になるからです。
 これは口から体に取り込まれても害を及ぼさないと言うこと(さすがに飲んだらお腹は痛くなるかも・・)と便などに直接かけても効果がないと言うことを意味しています。
 パルボなどに対して用いるときには便をふき取った上でそこに吹きかける、もしくは大量のAP水で洗い流す必要があります。

 当院で外耳炎や傷の洗浄に時折水のようなものを使っているのを見かけたら、それはAP水だと思ってください。
 水のようだけどももっとイイものです。